「羊と鋼の森」読了。

宮下奈都著「羊と鋼の森」(文春文庫)読了。主人公はピアノの調律師。ピアノの構造に由来するタイトルが素晴らしいし、調律という未知の世界の奥深さが味わえて、惹き込まれ、夢中になって読んだ。 ただ、「調律」というジャンルを生かしたモチーフ小説とし…

今日買った本。

今日買った本。 ■宮下奈都著「羊と鋼の森」(文春文庫)・・・本屋大賞受賞作。ピアノの調律師が主人公だというので興味が湧いた。でもこの著者の本は、前読んだやつはイマイチだったな・・・。面白いといいなあ。羊と鋼の森 (文春文庫)作者: 宮下奈都出版社/メー…

「オールド・テロリスト」読了。

村上龍著「オールド・テロリスト」(文春文庫)読了。644ページ、なんとか読み終えた・・・。希望を失ったこの国の現状に、風穴を開けたいという作家のメッセージはよく分かった。村上龍のそういうところは好きだけど、もう少し物語として面白いと思えるもの…

ブックオフに行く。

家族でブックオフに行く。久しぶりに大収穫。水木しげる鬼太郎大百科作者: 水木しげる,小学館クリエイティブ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2004/10/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (9件) を見るぐでたま やる気がない日…

「天才」読了。

石原慎太郎著「天才」(幻冬舎文庫)読了。一昨年のベストセラーが文庫になったので読んでみた。小学校卒で総理大臣となり、「日本列島改造論」を唱えて辣腕を振るった政治家・田中角栄の生涯を、一人称でたどっていく。石原作品は「秘祭」「生還」などを読…

最近買った本。

以下、将棋以外で最近買った本。 ■村上龍著「オールド・テロリスト」(文春文庫)・・・あまり評判は聞かない。村上龍はもっと真剣に売れる本を書いて欲しい。オールド・テロリスト (文春文庫)作者: 村上龍出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2018/01/04メディア…

将棋ブームに乗ってみた。

昨年のクリスマスプレゼントに、くもんの「スタディ将棋」をもらった。NEW スタディ将棋 (リニューアル)出版社/メーカー: くもん出版(KUMON PUBLISHING)発売日: 2009/06/15メディア: おもちゃ&ホビー購入: 9人 クリック: 110回この商品を含むブログ (13件) …

「バケモノの子」読了。

細田守著「バケモノの子」(角川文庫)読了。映画が面白いと聞いたので、小説版を読んでみました。でもたぶん、これは映画を見た方がよいと思います。ビジュアル的にどんな感じのキャラクターなのか、表紙のイラストだけから想像するのは限界がありますね。…

今日買った本。

新刊書店で買った本。 ■こうの史代著「ギガタウン 漫符図譜」(朝日新聞出版)・・・新刊コーナーに並んでいるのを見て、なんとなく読んでみたくなったので。ギガタウン 漫符図譜作者: こうの史代出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2018/01/19メディア: 単…

「ラヴレター」読了。

岩井俊二著「ラヴレター」(角川文庫)読了。今年1冊目の読了本。単行本が出たのは1995年だから、20年以上も前。スマホでのやりとりが描かれることが多い昨今、手紙がキーワードとなる物語がかえって新鮮に感じられた。 「岩井俊二って映像作家でしょ…

ブックオフで買った本。

以下、昨日ブックオフで買った本。オチビサンの ひみつの はらっぱ (講談社の創作絵本)作者: 安野モヨコ,松田素子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/05/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るおしゅしだよ作者: やばいちゃん出版社/メーカ…

「映画妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」を見た。

(注:以下ネタバレあり)「映画妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」を見てきました。今回の入場者特典は、メダルではなくお年玉3点セット(お守り、シール、年賀状)。「なんで?」と思ったけど、映画を見て納得。メダルではなく、鍵のようなものを…

今年のベスト5。

いよいよ年末。師走は慌ただしく、今後読書はあまりできそうにないので、今年一年の読書を振り返っておこうと思います。 今年の読了本は33冊。まあ、こんなものかなと思います。今年も面白かった本ベスト5を決めました! 1位 西川美和著「永い言い訳」(…

最近買った本。

以下、最近買った本。 ■藤子・F・不二雄著「パーマン 1巻」(小学館)パーマン (1) (てんとう虫コミックス)作者: 藤子・F・不二雄出版社/メーカー: 小学館発売日: 2016/06/24メディア: コミックこの商品を含むブログ (3件) を見る■藤子・F・不二雄著「チ…

娘が借りてきた本。

娘は学校の図書館で私が好きそうな本を借りてきてくれます。先日借りてきた2冊がどちらも大変面白かった。選書にセンスを感じます。すずめのくつした (ゆかいなゆかいなおはなし)作者: ジョージセルデン,ピーターリップマン,George Selden,Peter Lippman,光…

「藤子・F・不二雄ミュージアム」に行く。

ここに書くのを忘れていたが、12月3日に「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」に行ってきました。 川崎市多摩区にあります。小田急登戸駅からシャトルバスが出ていますが、子どもを連れて電車・バスで行くのは大変なので、車で行きました(駐車場はない…

「レインツリーの国」読了。

有川浩著「レインツリーの国」(角川文庫)読了。ブログに書かれた本のレビューが元で始まる物語、というのは素敵。 でも、メールのやりとりの内容はちょっと・・・。なんで伸行を関西弁にしちゃったのかなあ。関西弁の人って、メールも関西弁なの?相手も関西…

「明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち」読了。

山田詠美著「明日死ぬかも知れない自分、そしてあなたたち」(幻冬舎文庫)読了。連れ子同士で再婚した父と母、そして4人の子どもたち。家族の幸せは、長男の突然の死によって変調を来す。小説としてはありがちな設定だが、暗くなりすぎないのが山田詠美の…

昨日買った本。

昨日、新刊書店で買った本。 ■ユーフラテス著「コんガらガっち どしんどしんちょこちょこすすめ!の本」(小学館)・・・「コんガらガっち」シリーズ最新刊。コんガらガっち どしんどしん ちょこちょこ すすめ!の本作者: ユーフラテス出版社/メーカー: 小学館発…

「しろいろの街の、その骨の体温の」読了。

村田沙耶香著「しろいろの街の、その骨の体温の」(朝日文庫)読了。この著者の本を読むのは初めて。 主人公は造成途中のニュータウンに住む結佳。同じ習字教室に通う伊吹を密かに好きになるが、その思いを素直に表現する術を知らない。思春期特有の醜形恐怖…

昨日買った本。

昨日、新刊書店で買った本。 ■学習まんが人物館「知里幸恵とアイヌ」(小学館)・・・娘が欲しいと言ったので購入。出たばかりの新刊。 伝記まんがとして、すばらしい内容。自分もアイヌのことはよく知らないので、とても勉強になった。解説は池澤夏樹。熱のこ…

今日買った本。

以下、ブックオフで買った本。エリーちゃんのクリスマス (世界絵本傑作シリーズ―アメリカの絵本)作者: メアリー・チャルマーズ,おびか ゆうこ出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 2009/10/15メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブ…

「Masato」読了。

岩城けい著「Masato」(集英社文庫)読了。主人公の真人は、父親の海外赴任でオーストラリアに移住した小学生。言語の壁を乗り越えて自立していく真人の2年余の生活に、胸が熱くなることが何度もあった。 久しぶりに読み終えるのが惜しくなるような傑…

「リストランテ・アモーレ」読了。

井上荒野著「リストランテ・アモーレ」(ハルキ文庫)読了。女癖の悪いイケメンシェフ・杏二が主人公。「キャベツ炒めに捧ぐ」もよかったけど、井上荒野の料理小説は気軽に読めて楽しい。 登場人物が個性的で面白いし、ストーリー展開も上手いので、さくさく…

「植村冒険館」に行く。

最近娘は伝記マンガにはまっている。昨日は学校の図書室で植村直己を借りてきた。小学館版 学習まんが人物館 植村直己作者: 本庄敬,滝田よしひろ出版社/メーカー: 小学館発売日: 1996/05/15メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (4…

「オラクル・ナイト」読了。

ポール・オースター著/柴田元幸訳「オラクル・ナイト」(新潮文庫)読了。久しぶりに海外小説を読んだけど、結構重い話で、あまり気分転換にはならなかった・・・。 【以下ネタバレあり】前半(青いノートとの出会いや、カンザスシティが舞台の作中小説の部分…

最近買った本。

今日、ブックオフで買った本。あいうえおちゃん (文春文庫)作者: 森絵都,荒井良二出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/09/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見る傑作!広告コピー516―人生を教えてくれた (文春文庫)作…

最近買った本。

今日、新刊書店で買った本。Masato (集英社文庫)作者: 岩城けい出版社/メーカー: 集英社発売日: 2017/10/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る そして、昨日ブックオフで買った本。USAカニバケツ: 超大国の三面記事的真実 (ちくま文庫)作者…

「長女たち」読了。

篠田節子著「長女たち」(新潮文庫)読了。老親との間に確執を抱えた長女が主人公の3つの中編を収録。認知症、糖尿病、孤独死など、現代社会が直面するテーマを背景に、主人公たちは息苦しいほど真面目に家族に向き合っていく。 読み終えると、「長寿社会は…

「みんないってしまう」読了。

山本文緒著「みんないってしまう」(角川文庫)読了。12話の作品を収録した短編集。どれも20〜30ページほどでとても短く、物語の世界に入れたかなと思うとすぐに終わってしまうので、物足りなさが残る。 「絶対泣かない」「紙婚式」「プラナリア」を読…