「クラスメイツ 前期・後期」読了。

 森絵都著「クラスメイツ 前期・後期」(角川文庫)読了。北見第二中学の1年A組は24人。1年間に起きるさまざまな出来事を通して、24人全員の物語が綴られていく。
 さまざまな性格の子がいるけれど、全体としてとても明るく前向きな内容で、読んでいると元気がでてくる。担任の藤田先生もいい味を出していて、クラスの問題児を、ことごとく自分が顧問をしている水泳部に勧誘するところが面白かった(結局3人が入部する)。
 私がこのクラスだったら誰を好きになるかなあ。面白いし、心平がいいかなあ。ライバルが多そうだけど、敬太郎もいいなあ。などなど、自分もクラスの一員になったような気持ちで読める、とても素敵なヤングアダルト小説。なぜか直木賞作家になったけれど、森絵都はやっぱりこういう本をどんどん書くべきだと思いました。

クラスメイツ〈前期〉 (角川文庫)

クラスメイツ〈前期〉 (角川文庫)

クラスメイツ〈後期〉 (角川文庫)

クラスメイツ〈後期〉 (角川文庫)