「一千一秒の日々」読了。

 島本理生著「一千一秒の日々」(角川文庫)読了。登場人物が様々に入り混じる、連作短篇小説集。これで著者の本は4冊読み終えたけれど、これがいちばんよかった。あとがきで著者も言っているように、体重100キロ超のバーテンダー・針谷は、今までにないコミカルなキャラクターで、この本の魅力に最も貢献している立役者だろう。
 しかし、島本さん、大学生の恋愛模様を書くのがお好きですねえ。モヤモヤしてて、これぞ純文学って感じ。そういうところが私は好きなのですが。でも、植田真のかわいい装丁が、イメージとなんか違うなあ。

一千一秒の日々 (角川文庫)

一千一秒の日々 (角川文庫)