「東京島」読了。

 桐野夏生著「東京島」(新潮文庫)読了。「ハピネス」があまりにも期待外れだったので、桐野夏生をもう一冊読みたくなって、数年前に買った今作を読むことにした。谷崎潤一郎賞受賞作。
 こちらは大満足の怪作。無人島に漂着した31人の男とたった1人の女の物語、という設定もすごいが、結末の面白さは見事。こんなに読後感が爽快な本は久しぶりだ。木村多江主演で映画化されているが、木村多江が全く清子のイメージに合わない。でも、ぜひ見てみたい。

東京島 (新潮文庫)

東京島 (新潮文庫)

 (後記)この設定は実際にあった「アナタハンの女王事件」をヒントに書かれているようです。現実の方がもっとすごいわー。