「どこから行っても遠い町」読了。
川上弘美著「どこから行っても遠い町」(新潮文庫)、昨日読了。一つの町を舞台に、様々な人物が主人公となる連作短編小説。
前半はわりとのどかな雰囲気だったのに、後半は影のある人物ばかりが登場し、ややほの暗いイメージが後に残る。私は前半の感じが好きだったので、ちょっと残念だった。「真鶴」や「水声」が好きな人はこれでいいんだろうけれど。
- 作者: 川上弘美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/08/28
- メディア: 文庫
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「翼」には「・・・人の死は関係者全員の死をもって完全な無になるのかもしれないですね(113ページ)」というセリフなどがあり、言っていることは大変似ている。偶然とはいえ、立て続けにこの2冊を読んだことを不思議に感じた。そのへんのところをテーマに、二人で対談して欲しいです。