「のりたまと煙突」読了。

 星野博美著「のりたまと煙突」(文春文庫)読了。主に飼い猫や家族に関するエッセイをまとめたものだが、とにかく著者の文章力に圧倒された。裏表紙の紹介文にも書かれているように、短編小説のような鋭さと深みを感じさせるものもあって、「赤いしみ」(37ページ)と「赤い手帳」(250ページ)は特に鮮烈な印象が残った。
 著者の本を読むのは初めてだったが、評判が高いのが納得できる一冊だった。

のりたまと煙突 (文春文庫)

のりたまと煙突 (文春文庫)