「遠い足の話」読了。

 いしいしんじ著「遠い足の話」(新潮社)読了。場所にまつわる“縁”をテーマにしたエッセイ集で、「yomyom」の連載をまとめたもの。大阪の「自由学園幼児生活団」に通っていた頃に思いをめぐらす話や、「ド・ロ神父」に導かれるようにしてたどる天草周辺の旅の話が面白かった。
 ただ、妻である「園子さん」との間にできた子どもが死産だったことがちょこちょこ出てくるので、そういうネタに敏感になっている今は特につらかった。でも著者の現在のウェブ日記を読むと、その後「一日(ひとひ)君」という息子を授かって、絶賛子育て中らしいので安心した。
 東京に戻ってきてもうすぐ2年。こんな本を読むとまた引越ししたくなるなあ。

遠い足の話

遠い足の話

 ↓ この本のタイトルはそういう意味だったのか。妊娠中に読んでおこうかな。
ある一日

ある一日