絵本美術館のある旅。

 昨日から1泊2日で山梨県北杜市清里小淵沢)に行ってきた。今回の主な目的は、MOE編集部編「絵本美術館のある旅」(白泉社)に載っている絵本美術館4つを巡ること。
 ↓ こいつが大活躍。

絵本美術館のある旅 (MOE BOOKS)

絵本美術館のある旅 (MOE BOOKS)

◆10月6日(木)
 9時半に出発。前日の雨はすっかりあがっていい天気。高速に乗って2時間半ほどで北杜市に到着。まずは清春芸術村へ行く。こちらは絵本美術館ではないが、清春白樺美術館、光の美術館、ジョルジュ・ルオー礼拝堂などがあり、広々とした敷地内を散策するだけでも気持ちがいい。
 ↓ 「清春芸術村」入口。

 今年5月に開館したばかりという「光の美術館」は安藤忠雄設計。コンクリートでできた小さな空間内に照明はなく、窓からの自然光のみで鑑賞する作りになっている。いい天気だったので、十分に明るかった。雨の日だったら全く違う印象になりそう。
 車で30分ほど移動し、えほんミュージアム清里へ。入場料は1ドリンク(コーヒーかぶどうジュース)つきで700円。黒井健絵本ハウスとの共通入場券1100円を買う。
 ↓ 「えほんミュージアム清里」エントランスの看板。

 企画展「スージー・ズーの世界展」を開催中で、絵本やキャラクターグッズでおなじみの「スージー・ズー」の原画をたっぷりと見ることができた。
 グッズショップでリサとガスパールのTシャツ(自分用)、「にじいろのさかな」の絵はがき2枚、「スージー・ズー」の絵本を1冊購入。
■スージー・スパッフォード絵/みはらいずみ文「スージー・ズー エリーファントのティーパーティー」(BL出版)…表紙の原画が気に入ったのでこれを選んだ。
スージー・ズー エリーファントのティーパーティー

スージー・ズー エリーファントのティーパーティー

 続いてすぐ近くにある黒井健絵本ハウスへ。「ごんぎつね」や「てぶくろをかいに」の挿絵で有名な絵本作家、黒井健の個人美術館。「つきをあらいに」(ひかりのくに)の原画展をやっていた。キツネがかわいかった。
 ↓ 「黒井健絵本ハウス」外観。玄関で野良猫が出迎えてくれた。

 売店で絵はがき2枚、絵本を1冊購入。
■黒井健著「ホテル」(瑞雲舎)…宮沢賢治の世界のような雰囲気の大人向け絵本。
ホテル

ホテル

 午後4時ごろ、宿泊するペンションに到着。檜でできたお風呂に浸かった後、夕食。昼食を食べ損ねてパンで済ませていたので、お腹がペコペコ。豪華なフルコースをむしゃむしゃと食べる。
 娘は8時に寝てしまった。私は9時半ごろもう一度お風呂に入って11時に就寝。


◆10月7日(金)
 7時半起床。昨日に引き続いて清々しい秋晴れ。標高1100m付近という高地だけあって、さすがに朝は空気がひんやりと冷たかった。8時、ペンションの庭にあるテーブルで朝食。日差しがあるので寒くはない。メニューはサンドイッチ、サラダ、わかめのスープ、ヨーグルト、ミルクティー。食後にペンションで飼っている犬と遊ぶ。娘は触るのは恐いらしく、一定の距離を保って眺めていた(出発のころには少し慣れた)。
 9時半出発。八ヶ岳を仰ぎ見ながら小淵沢方面へ。
 ↓ 山並みがくっきり。青空とのコントラストが美しい。反対側には富士山も見えた。

 今日の行き先は小淵沢絵本美術館とくんぺい童話館。
 ↓ 「小淵沢絵本美術館」。写っているのは夫と娘。絵本の中に出てきそうなかわいらしい建物だった。入場料はこちらも1ドリンクつきで600円。

 ↓ 「くんぺい童話館」。ペンション群の中にあり、個人のお宅におじゃましているような気分になる。入場料600円。ここもお茶を出してもらえた。

 東君平はシンプルな切り絵による作品を多く手がけた絵本作家だが、1986年に46歳の若さで亡くなった。「くんぺい童話館」は1989年開館。
 ここがいちばんグッズが充実していた。シール、絵はがき、キーホルダー、ねこの絵皿、絵本2冊を購入する。
東君平著「くろねこかあさん」(福音館書店)…黒と白だけの切り絵だが、アイデアが素晴らしい。

くろねこかあさん (幼児絵本シリーズ)

くろねこかあさん (幼児絵本シリーズ)

東君平著「だれのかさかな?」(フレーベル館)…ヤクルトの傘を振るのが大好きな娘にぴったり。
だれのかさかな? (ころころえほんぷち 3)

だれのかさかな? (ころころえほんぷち 3)

 八ヶ岳リゾートアウトレットでお買い物をした後、帰路に就く。コスモス、ススキ、赤とんぼ。紅葉にはまだ早かったが、秋を十分に満喫できる旅だった。