台風が過ぎて。

 昨日の暴風雨はすごかった。泊まりに来ていた母と2人で、テレビの台風情報にくぎ付けになっていた。たたきつける雨で、窓ガラスがきれいになった。台風は午後2時ごろ浜松市付近に上陸すると、駆け足で日本列島を縦断していった。夜7時ぐらいに雨は止んだので、母親はバスで帰っていった。
 漱石に「野分」という小説があったなと思って「二百十日・野分」(新潮文庫)を棚から取り出してみた。文庫にはおびただしい数のふせんが付けられている。そういえば、卒論を書く際に使ったんだった。それなりに読み込んだはずなのに、内容は全然覚えていない。台風が来て大変、という話ではなさそう。
 【メモ】今尾恵介著「地図で読む戦争の時代」(白水社)を読み進めている。吉村昭の「陸奥爆沈」(新潮文庫)が文中に出てきた。読んでみたい。紀尾井町紀州藩尾張藩と井伊家のお屋敷があったので、それぞれの頭文字を取ってつけられた地名だそうだ。「へえ〜」と思うことの多い本。