「夜と霧 新版」読了。

 ヴィクトール・E・フランクル著、池田香代子訳「夜と霧 新版」(みすず書房)読了。新版が出たとき(2002年)に買って読んでいなかった本。
 原題は「心理学者、強制収容所を体験する」だが、旧版の訳者である心理学者・霜山徳爾が「夜と霧」という邦題をつけ、新版でもそれが継承された。ユダヤ人である著者が、強制収容所での体験を心理学者として克明に観察、分析、考察した一冊。言葉は重く誠実だが、大変読みやすい。
 霜山徳爾が旧版訳者として解説を寄せている。彼はフランクルに直接会って翻訳の許可を得たという。旧版も読んでみたい。

夜と霧 新版

夜と霧 新版