今年のベスト5。

 この後も予定が立て込んでおり、もう今年は新たに読了できる見込みはありません。本年の読了本は33冊。まあ、だいたい例年通り。ベスト5を決めたいと思います。

 1位 森見登美彦著「ペンギン・ハイウェイ」(角川文庫)
 2位 池澤夏樹著「アトミック・ボックス」(角川文庫)
 3位 村上龍著「オールド・テロリスト」(文春文庫)
 4位 村田沙耶香著「コンビニ人間」(文春文庫)
 5位 田辺聖子著「おちくぼ姫」(角川文庫)

 まさか森見登美彦が1位になるなんて!自分でもびっくり。「ペンギン・ハイウェイ」は映画を見に行ったこともあり、とても思い出深い作品です。「熱帯」は直木賞、取れるかなあ。
 2位と3位は、ベテラン作家による、とても「小説」らしい小説。読み応え十分でした。ベストセラー・「コンビニ人間」のテーマは、やはり心に深く痕跡を残しました。「おちくぼ姫」は古典の楽しさを教えてくれた一冊。山内直美のコミックス「おちくぼ」(白泉社)も最近完結しました。
 他に岩井俊二著「ラヴレター」(角川文庫)、松岡圭祐著「瑕疵借り」(講談社文庫)もよかったです。近年、角川文庫の充実ぶりが目立ちますね。漫画だと、コマツシンヤ著「午后のあくび」(亜紀書房)に出会えたことが最大の収穫。こうの史代著「ギガタウン 漫符図譜」(朝日新聞社)も面白かったです。