「君の膵臓を食べたい」読了。

 住野よる著「君の膵臓を食べたい」(双葉文庫)読了。言わずと知れたベストセラー。知人が貸してくれました。ふしぎなタイトルなので奇抜な話なのかと思ったら、意外と普通の青春小説だった。主人公の名前が最後まで明かされないのも、手法としてなかなか面白い。
 しかし、「君の心臓を食べたい」とか「君の肝臓を食べたい」だったら、あまり売れなかったのかも。「膵臓」なのが、いちばんのヒットの理由ではないか。「え、何そのタイトル」と誰しも思う、魅惑の響き。
 気になるのは主人公たちが住んでいる場所。福岡まで新幹線で行くってことは東京じゃないのかな。でも言葉は標準語だし、東京にしか思えない。旅行先はもっと近場でもよかったのでは。咲良はどうしても大宰府に行きたかったのかなあ。泊まりたかったから遠くにしたのかなあ。京都でいいんじゃないだろうか。