「盲目的な恋と友情」読了。

 辻村深月著「盲目的な恋と友情」(新潮文庫)読了。ほぼ一日で一気に読み終えた。一瀬蘭花(いちのせらんか)、茂実星近(しげみほしちか)、傘沼留利絵(かさぬまるりえ)といった独特のネーミングセンスが結構好きだし、大学のオーケストラ部を背景にした、キャラクターや人間関係の設定は見事。
 ただ、展開・結末はもう少し胸に響くものがあって欲しかったなあ。茂実くんがかわいそう。私はミステリー的な要素が苦手なんだと思う。「鍵のない夢を見る」(文春文庫)はよかったんだけどなあ。

盲目的な恋と友情 (新潮文庫)

盲目的な恋と友情 (新潮文庫)