「サザエさんの東京物語」読了。

 長谷川洋子著「サザエさん東京物語」(文春文庫)読了。著者は「サザエさん」の生みの親・長谷川町子の妹。改行が多い文章が初めはやや読みにくかったが、アクの強い長谷川家の人たちのエピソードに序々に引き込まれていった。終盤、著者が「串だんご」としていつも一緒だった姉二人とは別居・独立して、彩古書房という出版社を立ち上げたという展開には驚いた。最後まで和解しないまま、姉二人は亡くなったようだ。
 それにしても、女ばかりの家族だなあ。著者の夫は35歳であっけなく病死してしまうし、子どもは娘2人だし。パワフルな女性たちの生き様に圧倒されました。

サザエさんの東京物語 (文春文庫)

サザエさんの東京物語 (文春文庫)