「狭小邸宅」読了。
新庄耕著「狭小邸宅」(集英社文庫)読了。第36回すばる文学賞受賞作。
主人公は不動産営業の新入社員、松尾。休みなしで死ぬほど働いても、家が1件も売れない。上司には「辞めろ」と迫られるが、「あと1ヶ月やらせてください」と答えた彼は、売れ残りの物件・蒲田のペンシルハウスを売るために、最後の時間を費やすことにした・・・。
果たして家は売れるのか。自分も読みながらドキドキしちゃいました。でもこの本は、久しぶりに読んだ「ど真ん中の純文学」小説だと思います。松尾の暗さがいい。若者の苦悩は文学の永遠のテーマであります。
- 作者: 新庄耕
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 文庫
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