「性的人間」読了。

 大江健三郎著「性的人間」(新潮文庫)読了。今年最初の読了本。「性的人間」、「セヴンティーン」、「同居生活」の3編を収録した中編小説集。
 どれも50年以上前に書かれたとは思えない新鮮さ。「性的人間」は三島由紀夫の「鏡子の家」などを、「セヴンティーン」は中上健次の「十九歳の地図」などを彷彿とさせるが、日本語の使い方は大江健三郎がいちばん上手いんじゃないだろうか。さすがノーベル賞作家。新年早々すごいものを読んでしましました。

性的人間 (新潮文庫)

性的人間 (新潮文庫)