「牛を屠る」読了。

 佐川光晴著「牛を屠る」(双葉文庫)読了。作家となる以前に、屠畜場で働いていた10年半の日々を綴ったエッセイ。単行本は解放出版社なので、もっと部落問題に絡んだ内容かと思ったが、少し触れられる程度。自伝的な要素が強く、作家としての著者のアイデンティティが詰まった一冊。

牛を屠る (双葉文庫)

牛を屠る (双葉文庫)