「一週間」読了。
井上ひさし著「一週間」(新潮文庫)読了。主人公はシベリアに抑留された元日本兵・小松修吉。捕虜として過酷な労働をさせられていたが、その語学力を買われ、ハバロフスクの日本新聞社で仕事をすることになった。それが月曜日。火曜日、水曜日・・・と進み、衝撃の日曜日で物語は終わる。
敗戦、シベリア抑留、満洲国、捕虜、社会主義運動といったシリアスな題材を扱っているが、ユーモアたっぷりのエンターテインメント長編として存分に楽しめた。ただ、登場人物がすべて語学の天才、というのはちょっと反則技すぎるような気もする。まあ、小説ってそういうものだからいいか。
- 作者: 井上ひさし
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/03/28
- メディア: 文庫
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