「きみのためのバラ」読了。

 池澤夏樹著「きみのためのバラ」(新潮文庫)読了。バリ、沖縄、ヘルシンキ、カナダなど、さまざまな場所を舞台にした小さな物語が8つまとめられた短編集。それぞれにじんわりと余韻が残り、短編小説を読む醍醐味を存分に味わうことができた。最初の「都市生活」がいちばん好きだったけど、タイトルはちょっとしっくりこない感じがした。
 単行本には載っていたのだろうが、それぞれの初出を書いて欲しかった。

きみのためのバラ (新潮文庫)

きみのためのバラ (新潮文庫)