「ファミリーレストラン 『外食』の近現代史」読了。

 今柊二著「ファミリーレストラン 『外食』の近現代史」(光文社新書)読了。日本の外食文化の変遷を、「定食評論家」の著者ならではの視点と語り口でまとめた一冊。
 家族にとって特別な場所だった「ファミリーレストラン」が、低価格化やドリンクバーの登場などによって、身近で日常的な場所になっていく背景が詳しく分析されている。しかし、専門的な用語やややこしい数値を多用することはなく、相変わらず読みやすくてほのぼのとした文章。具体的なチェーン店の実食レポートやファミレスでの思い出話も挿入され、著者のファミレスへの強い愛着が感じられる本だった。
 普段はあまり行かないが、ファミレスに行きたくなった。サイゼリヤのミラノ風ドリア、しばらく食べてないので食べたい。

ファミリーレストラン 「外食」の近現代史 (光文社新書)

ファミリーレストラン 「外食」の近現代史 (光文社新書)