新年度。

 今日から新年度。主婦にとっては特に節目でもなんでもないのだが、周りではいろいろと変わったものもある。朝日新聞の書評委員は数人が交代した。わりと好きだった石川直樹斎藤環が退任したのは残念だが、小野正嗣いとうせいこう出久根達郎鷲田清一らが新たに加わった。
 小野正嗣は最初の書評で石牟礼道子藤原新也著「なみだふるはな」(河出書房新社)を取り上げている。あいさつ代わりのかっこいい書き出し。

 もちろん言の葉は繁茂しなくてはいけない。絶えてはいけない。しかし、カリウムと間違えてセシウムを取り込んでしまった葉のような、妙に大きく色濃くなった葉のような、そんな言葉ばかりが目に、耳につかないか。不安がつのる。そんな葉のあいだから美しい花が咲くのだろうか。もの言えぬ人たちの、もの言わぬ山や川や畑の沈黙を滲(にじ)ませて、やさしくそよぐ言の葉はどこにあるのか。

 この作家の本はまだ読んだことがないなあ。
 センバツ愛工大名電光星学院戦、見ごたえのあるいい試合だった(光星学院が5−2で勝利)。名電の濱田投手、素晴らしい左投手だ。夏こそ光星にリベンジして欲しい。