人生相談本ベスト３。

　昨日買った「本の雑誌」をざっと読んだ。読んでみたい、あるいは欲しい、と思った本がいくつかあった。以下に列挙。川上未映子はこれまで読む気がしなかったが、主人公が校閲者らしいのでこれはいいかもしれない。

新版 装釘考 (平凡社ライブラリー741)

すべて真夜中の恋人たち

ドラフト１位---九人の光と影 (河出文庫)

　特集の「天下無敵の人生相談！」は、期待していたほど楽しくなかった。前半の人生相談部分はボリュームが物足りないし、回答者もお馴染みのメンバーばかりでもう少し工夫が欲しい。（…いや、分量も内容も「本の雑誌」らしくていいかもしれない、とこれを書いた後で思うようになった。）
　人生相談本の紹介はもっと興ざめ。朝日新聞「悩みのるつぼ」の車谷長吉を挙げるのは当然として、石田衣良が重複していたり、ここで取り上げるべきでない阿部和重の「和子の部屋」を入れていたり。もう少しちゃんとした人に書いて欲しかった。
　ちなみに、私の人生相談本ベスト３はこちらです。
１位　開高健著「風に訊け」、「風に訊け　ザ・ラスト」（集英社文庫）

風に訊け (集英社文庫)

風に訊け―ザ・ラスト (集英社文庫)

２位　田村隆一著「ぼくの人生案内」（知恵の森文庫）

ぼくの人生案内 (知恵の森文庫)

３位　深沢七郎著「人生滅亡的人生案内」（河出書房新社）

人間滅亡的人生案内 (1971年)