「原発列島を行く」読了。

 鎌田慧著「原発列島を行く」(集英社新書)読了。1999年から2001年にかけて「週刊金曜日」で連載されたルポルタージュ。各地の原発や建設予定地、使用済み燃料の中間貯蔵施設の建設が密かに画策されていると思われる地域などを訪ね、国や電力会社がいかに住民に金をばら撒いて原子力政策をごり押ししようとしているかを明らかにしていく。
 取材を通じて著者は、「原発は民主主義の対極にある」と結論づけている。10年前に出されたとは思えない、読む価値のある本だと思った。

原発列島を行く (集英社新書)

原発列島を行く (集英社新書)