「対岸の彼女」読了。

 角田光代著「対岸の彼女」(文春文庫)読了。著者の本を読むのは「空中庭園」(文春文庫)、「東京ゲスト・ハウス」(河出文庫)に続いて3冊目だが、「対岸の彼女」が断然いい。これで直木賞を獲ってよかったと思う。
 自らの過去を思い出しながら、登場人物たちと一緒にもやもやとあれこれ考えた。女子の友だち感覚についてとことん描いており、恋愛やセックスが全く出てこないのが潔い。女性は大いに共感するだろうが、男性はどういう感想を持つのかが気になる。直木賞の選評も読んでみたいな。

対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女 (文春文庫)