「豆腐屋の四季 ある青春の記録」読了。

 松下竜一著「豆腐屋の四季 ある青春の記録」(講談社文芸文庫)読了。著者は、家業の豆腐屋をしながら朝日新聞の「朝日歌壇」に作品を投稿する市井の歌人だったが、後に市民運動家・ノンフィクション作家として活躍する。
 同書は豆腐屋を営む生活を一年に渡って綴った手記。豆腐屋っていうところがいいんだよなあ。冬は鍋物、夏は冷奴でよく売れるが、春は豆腐が売れないらしい。
 いろいろ書こうと思ったが、なんだか空々しい美辞麗句ばかりになってしまうのでやめた。とにかく、文芸文庫は高いけれどやはり買う価値があるなあと思わされた一冊。緒方拳主演でドラマ化されたらしいけど、どんな感じだったのかなあ。
 この本の舞台である大分県中津市福沢諭吉生家、青の洞門など)には学生時代に行っている。読後に行くとまた感慨が違うだろう。

豆腐屋の四季 ある青春の記録 (講談社文芸文庫)

豆腐屋の四季 ある青春の記録 (講談社文芸文庫)