「ごはんのことばかり100話とちょっと」読了。

 よしもとばなな著「ごはんのことばかり100話とちょっと」(朝日新聞出版)読了。著者の本は学生時代に「TSUGUMI」を読んだぐらいで、どういう文章を書く人かよくわかっていなかった。作家の書いたエッセイなので、文学的なものを過剰に期待していたせいもあって、昨日はちょっと不満を述べてしまった。読み終わってみれば、こういうエッセイを書く人はざらにいると思うし、内容的にもいいと思うところはいくつかあった。

 さすが料理のプロだけあって、ちゃんと実験しているし、なによりも引き算ができるのがすばらしい。料理のプロに会うといつも思うが、みな、とにかく減らし方が上手なのだ。ごてごてと増やしていくのはどの世界でも素人の考えなんだなあ。(9ページ)

 ごはん作りのいちばん楽しいことは、その日に食べるものを、その日に買いにいくこと。もし思っていたものがなかったら、そこにあったいちばんおいしそうなものに大胆にメニューを変えたりすること。(165ページ)

 私も、減らし方が下手です。

ごはんのことばかり100話とちょっと

ごはんのことばかり100話とちょっと