枡野浩一の「ジョゼ」評。

 「ジョゼ」を見てみたいと思ったのは、昨年読んだ「あるきかたがただしくない」(朝日新聞社)で枡野浩一が絶賛していたから。改めてその部分を再読。

 彼らの恋が始まってしまったのも納得できたし、終わってしまったのも納得できた。
 男女どちらとも一生懸命で、それでも恋は始まって終わってしまうのだと、とても自然に痛感した。私自身がひとつの苦い恋をくぐりぬけたかのような気分で、映画館を出た。(42〜43ページ)

 余韻の残る映画でした。