「アフリカにょろり旅」読了。
青山潤著「アフリカにょろり旅」(講談社文庫)読了。東京大学海洋研究所ウナギグループの一員である著者らが、「ラビアータ」というウナギを採集するため、マラウイ、ジンバブエ、モザンビークといったアフリカ南部の国々を彷徨する。
高野秀行が解説を書いている時点で気づくべきだったのだが、この本もいわゆる「おもしろ冒険ライトエッセイ」という感じの本だったので、途中で投げ出しそうになった。私は高野秀行本も、西村淳さんの南極エッセイも挫折してしまった経験がある。しかし、今回は最後まで読み切って、それなりに面白さがわかった。たぶん挫折した2冊も最後まで読めばそれなりに楽しめたんだろうな、と後悔している。
この本はウナギ研究者の本でありながら、なかなかウナギが登場しない。それが旅の過酷さ、もどかしさをよく表していると思う。読者としてももどかしかった。
しかし、講談社エッセイ賞を受賞するような本だろうか・・・。もう少し文体を紡ぐことに執着したものでないと、やはり私はしんどい。
- 作者: 青山潤
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/01/15
- メディア: 文庫
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