「ダーシェンカ」を読む。

 カレル・チャペック著「ダーシェンカ」、「ダーシェンカ 子犬の生活」(ともに新潮文庫)を読む。素晴らしいに違いないという確信があって、チャペックの本はたくさん所有しているというのに、実は一冊も読んでいなかったのである(お恥ずかしい)。

ダーシェンカ (新潮文庫)

ダーシェンカ (新潮文庫)

ダーシェンカ―小犬の生活

ダーシェンカ―小犬の生活

 予想以上に、素晴らしい本。「この本が好きだ」と、声を大にして言いたくなる本。もっと早く読まなかったことを真面目に反省する本。ほかの本もちゃんと読もう。少し前に、青土社がずいぶん熱心に彼の本を出していたが、チャペック好きの編集者がいたのかな。
 あれ、新潮文庫版は品切れじゃないか。だからヴィレッジブックスが文庫にしたのか。新潮文庫版・平野甲賀の装丁はかわいいし、古典として長く残して欲しかったが・・・。