平凡社新書を…。

 夕方、近所の書店へ。いつもは眺めるだけの新書売り場で、事件が起きた。問題は今月の平凡社新書の新刊である。なんと3冊すべて買ってしまったのである。こんなことは初めて。うう、ものすごい充実感。平凡社・万歳!!
■山本一生著「書斎の競馬学」(平凡社新書445)…こういう何かと文学を結びつけた本は、私が最も求めているものである。それもスポーツと文学ならなおさらである。知らない書き手だが、目次には「人はなぜ芦毛を愛するか」、「ブコウスキーの競馬場」、「保険金殺馬は発覚しない」などの見出しが並び、実に興味をそそられる1冊である。

■畑仲哲雄著「新聞再生」(平凡社新書446)…著者は共同通信社に勤務しながら、東京大学大学院でジャーナリズムを研究しているという人物。いくつかの地方新聞の事例を取り上げ、河内孝の「新聞社」(新潮新書)とは対照的な見地から、「新聞」の現在と将来について分析、考察する。ロマンティシズムに基づいた楽観論ではあるだろうが、こういう人がいるのは悪いことではない。
飯沢耕太郎著「きのこ文学大全」(平凡社新書447)…これもテーマは「きのこ」と「文学」である。飯沢氏は著名な写真評論家であるが、趣味を飛び超えて「きのこ本」という新しい分野を開拓しつつある。


 その他、雑誌を2冊。
■「BRUTUS 2009年1/1・15合併号 特集:本」(マガジンハウス)…恒例のBRUTUSの本特集。なかなかの充実ぶり。

BRUTUS (ブルータス) 2009年 1/15号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2009年 1/15号 [雑誌]

■「週刊ベースボール 特集:08シーズン総決算」…岸君が投げているこの表紙、見たことあるような…。


 アイスホッケー・西武プリンスラビッツの休部、ライオンズの優勝と無関係ではないような…。選手の年俸、軒並みアップだもんねえ。堤義明の時代が、ますます遠いものになっていく。