「言葉と歩く日記」読了。

 多和田葉子著「言葉と歩く日記」(岩波新書)読了。ドイツ在住の著者が、主に「言語について考えたことや感じたこと」を綴った日記で、大変面白かった。作家が言葉に対していかに敏感で、いかに深く思いを巡らせているかがわかって嬉しかった。また、日本だけでなく世界中を飛び回って、朗読や講演などの活動を精力的に行っていることを知って驚いた。
 7年ほど前、「海に落とした名前」(新潮社)が出た際に著者のサイン会に行ったことがある。お願いをして携帯で写真も撮らせてもらったが、落ち着いた雰囲気をまとった素敵な女性だった。予想以上に小柄だったのが印象に残っている。またエッセイ的な本も書いて欲しい。