「おかしな本棚」読了。

 クラフト・エヴィング商會著「おかしな本棚」(朝日新聞出版)読了。すっかり吉田篤弘氏の文章のファンになってしまったので、刊行時に買って未読だったこの本を読んだ。
 森の奥に持っているという妄想の本棚に置く本を集めた「森の奥の本棚」。カフカの「変身」の文庫本をひたすら並べた「変身する本棚」。表題が「火」とか「月」とか「自由」といった単語ひとつだけの岩波新書を集めた「ただひとつだけの本棚」。さまざまなテーマのもとに選んだ本を並べて背表紙を撮影しただけなのに、こんなに面白いのはなぜだろう。その理由は、著者のこんな言葉に潜んでいるのかもしれない。

 本は「探すこと」がいちばんの醍醐味です。その次に「なかなか読めない」醍醐味があり、三番目にようやく「読む」醍醐味があります。 (173ページ)

 「クラフト〜」名義の本だがほとんど篤弘氏の世界そのままなので、相方(奥さん)の浩美さんはどういう方なのかが気になってきた。

おかしな本棚

おかしな本棚

妊婦健診に行く。

 今日は妊婦健診だった。今回も娘と2人でバスに乗って病院へ行く。経産婦というせいもあるだろうが、診察はどんどん簡略化され最近はあっという間に終わってしまう。赤ん坊の推定体重は1780gになった。やっぱり大きめらしいので、出産時は3300〜3400gになるかもと言われた。難産は嫌だなあ。
 流行する前にやった方がいいと言われ、インフルエンザの予防接種もしてきた。3千円。娘も早めにやっておいた方がいいだろうから、今度病院連れて行かなきゃな。
 帰りに本屋に寄って新刊文庫を2冊買う。
奥泉光著「シューマンの指」(講談社文庫)・・・あれ、この著者の小説って読んだことあったっけ? だいぶ前に「ノヴァーリスの引用」を読んだような気がするけれど、全く内容は覚えてないな・・・。

シューマンの指 (講談社文庫)

シューマンの指 (講談社文庫)

川上弘美著「これでよろしくて?」(中公文庫)・・・小説だけど、これならすぐ読んでみようかな。
これでよろしくて? (中公文庫)

これでよろしくて? (中公文庫)

 夫がくれた図書カードが千円分あったので、出費は少なくて済んだ。でも、いちばん欲しかった「古本の雑誌」(本の雑誌社)が見当たらず、入手できなかったのが残念。「本の雑誌」はいつもちゃんと5冊入荷している店だから、あると思ったのに・・・(涙)。
古本の雑誌 (別冊本の雑誌)

古本の雑誌 (別冊本の雑誌)

 PR誌「波」(新潮社)、「本」(講談社)、「本の時間」(毎日新聞社)がもらえたのは嬉しい。