2010-12-31から1日間の記事一覧

「ある雪のふる夜だった。…」

昨日読み始めた安部公房著「飢餓同盟」(新潮文庫)の序盤の一節。 ある雪のふる夜だった。その日は朝から雪がふりつづいていた。最初にマサぶきの屋根の上で秋がおわった。次にワラ屋根の上の秋が追いはらわれ、最後にトタン屋根の上で死んだ。自転車に乗っ…