「戸越銀座でつかまえて」読了。

 星野博美著「戸越銀座でつかまえて」(朝日新聞出版)読了。2007年1月、著者は6年間住んだ吉祥寺のアパートから戸越銀座の実家に戻った。理由は「一人暮らしに敗北」したから。そのことに向き合うまでにずいぶん時間がかかったという。本書はその葛藤や、少しずつ変わっていった心の有り様を赤裸々に綴ったエッセイ。
 自分も学生時代に同じような経験(一人暮らしに敗北して実家に戻る)をしたので、身につまされる思いがした。フリーのノンフィクション作家を続けることって、予想以上に過酷なことなのだろう。この著者の本は今後もちゃんと読んでいきたいと思う。

戸越銀座でつかまえて

戸越銀座でつかまえて