「日本をダメにしたB層の研究」読了。
適菜収著「日本をダメにしたB層の研究」(講談社)読了。この手の本を読むことはあまりないが、わりと読みやすい文章だった。「B層」とは「グローバリズム、改革、維新といったキーワードに惹きつけられる層。あらゆることに『参加』したがり、『コスパ』という言葉を愛し、社会の『幼児化』を進めている人々(帯の紹介文から抜粋)」のことで、自民党が小泉郵政選挙の際、広告会社に作らせた企画書の中で使われていた概念らしい。
今の世の中のくだらなさや政治家の悪口が書き連ねられているが、著者が言いたいのは「ゲーテやニーチェなどの先人に学べ」ということのような気がする。過去を軽視し、「未来信仰」にとらわれた現代人への警鐘の書。
- 作者: 適菜収
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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