「日本をダメにしたB層の研究」読了。

 適菜収著「日本をダメにしたB層の研究」(講談社)読了。この手の本を読むことはあまりないが、わりと読みやすい文章だった。「B層」とは「グローバリズム、改革、維新といったキーワードに惹きつけられる層。あらゆることに『参加』したがり、『コスパ』という言葉を愛し、社会の『幼児化』を進めている人々(帯の紹介文から抜粋)」のことで、自民党が小泉郵政選挙の際、広告会社に作らせた企画書の中で使われていた概念らしい。
 今の世の中のくだらなさや政治家の悪口が書き連ねられているが、著者が言いたいのは「ゲーテニーチェなどの先人に学べ」ということのような気がする。過去を軽視し、「未来信仰」にとらわれた現代人への警鐘の書。

日本をダメにしたB層の研究

日本をダメにしたB層の研究