「星の王子さま」を読む。

 3歳の娘に、新潮文庫版「星の王子さま」(サン=テグジュペリ著、河野真理子訳)を読んであげた。長いし、難しいので娘はなんとなく聴いている感じだったが、一緒に絵を見たり、出てくる言葉の意味を教えてあげたりしながら少しずつ読んで、今日読み終えた。
 「星の王子さま」は、岩波書店版(内藤濯訳)と集英社文庫版(池澤夏樹訳)をこれまで読んだことがあるが、今回がいちばんしっくりと物語が身体に染み込んでくるように感じられた。たぶんそれは音読の効果なんだろう。娘に聴かせるというよりも、自分が読んでいて楽しかった。この物語の魅力について、もっと深く考えてみたくなった。
 でもこれほど挿絵の魅力が発揮されている本も少ないと思う。おかげでグッズもいっぱい作られてるし、読んだことがない人も絵はみんな知っているもんな。

星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)