「村上ラヂオ」読了。

 村上春樹著/大橋歩画「村上ラヂオ」(新潮文庫)読了。期待通りに軽妙でポップなエッセイで、あっという間に読み終えてしまった。村上春樹のエッセイって今までまともに読んだことなかったけれど、こんなにゆるくて読みやすい内容だったのか。もっとジャズとか映画とかに詳しくないと面白くないものだと思ってました。
 もちろん「アンアン」という掲載媒体を意識してハードルを下げているんだろうけど、とても庶民的な感覚の持ち主だとわかって嬉しくなった(おやじギャグのような駄洒落も頻出。名古屋で反射的に柳を連想してしまうというような※)。
 著者がヤクルトファンということは知っていたけれど、それは神宮球場が好きだからということのようです。ドーナッツとかちらし寿司とかコロッケとか、食べ物が出てくる話が特に楽しかった。大橋歩の版画も素敵。

村上ラヂオ (新潮文庫)

村上ラヂオ (新潮文庫)

 ※名古屋 → ういろう → 柳(英語でwillow)