「日記をつける」読了。

 荒川洋治著「日記をつける」(岩波現代文庫)読了。古今東西、さまざまな日記を引用しながら、日記を「つける」ことの楽しさを語っていく(日記は「書く」のではなく、「いつまでも残るように記すこと」という意味をこめて、「つける」ものであると著者は言う)。ただ、ブログに対しては批判的。
 著者は少年時代から多様なテーマに沿った日記をつけており、相当な日記好きのようだ。自身の日記も一部引用されてるが、私が気になったのは、西武線久米川駅南口改札横にあるパンとコーヒーの店Pについての話(126〜127ページ)。この店のクリームドーナツが相当お気に入りらしいのだが、このドーナツはエッセイ集「忘れられる過去」にも登場する。どんな味がするのだろう。いつか久米川駅に行く機会があったら(ないかな)、ぜひこのクリームドーナツを味わってみたい。
 今年これまで読んだ中でいちばん好きな本。

日記をつける (岩波現代文庫)

日記をつける (岩波現代文庫)