買った本・読んだ本。

 本日、帰京。東京、氷雨。ひどく寒い。
 先日、第146回芥川賞直木賞の受賞作が発表された。芥川賞田中慎弥の会見は傑作でしたな。ユーチューブで何回も見ちゃった。本を売るためにはあれぐらいのパフォーマンスは必要ですね。
 以下、とりあえず、買った本と読んだ本だけメモしておく。買った本は2冊。
佐野眞一著「あんぽん 孫正義伝」(小学館)…佐野眞一の最新作だし、どんな人物なのか興味があったので。

あんぽん 孫正義伝

あんぽん 孫正義伝

奥田英朗著「用もないのに」(文春文庫)…「ナンバー」などに掲載された紀行エッセイ集。
用もないのに (文春文庫)

用もないのに (文春文庫)

 読んだのは1冊。買ったばかりの「あんぽん 孫正義伝」を4日で読了した。正直言って、内容的にはそれほど面白いとは思わなかった。たぶん私が最先端のデジタル機器に興味がなくて、それほど孫正義の動向に関心がないからなのだろう。スティーブ・ジョブズの伝記だってたぶん読んでも面白くないだろうから。ブロードバンドって何?っていうレベルなので…。
 しかし、著者の対象へと迫るための徹底した取材ぶりは見事だと思ったし、「あんぽん」というタイトルが特に素晴らしい。これは、孫のかつての日本名「安本(やすもと)」を音読みしたものである。どういう意味なのかと読者の興味を引くし、在日3世として差別されてきた孫のルーツや生い立ちを象徴する呼び名でもある。ただの「孫正義伝」だったら買わなかったかもなあ。