チャップリンの言葉。

 引き続き、伊坂幸太郎著「モダンタイムス」(講談社文庫)を読んでいる。昨晩、ようやく下巻の半分ほどまで読み進んだ。各所にさまざまな警句が引用されているが、下巻の239ページに「人生を楽しむには、勇気と想像力とちょっぴりのお金があればいい」という言葉が出てくる。チャップリンの映画『ライムライト』の台詞だ。
 実は昨日付けの産経新聞(たまたま無料の試読紙がポストに入っていた)の1面コラム「産経抄」にも、全く同じ台詞が引用されている(「人生で大切なものは勇気と想像力、それに少しのお金だ」と、訳文は微妙に違う)。大阪・堺で起きた連続強盗殺人事件の犯人について取り上げた文章だ。1日に2度も同じ言葉を読まされることになるとは珍しい。もの書きにとっては使いやすいフレーズなのだろう。おかげで妙な形で印象に残った。一生忘れない気がする。