「飢餓海峡 上・下」読了。

 水上勉著「飢餓海峡 上・下」(新潮文庫)読了。字が小さくて厚さ以上に長かったので、読むのに時間がかかった…。道南、下北半島舞鶴などの細かい地理が出てくるので、地図を見ながら読み進めた。松本清張ぽい社会派ミステリーではあるが、「何々小説」という垣根を超えて「人生を語るような小説」を書きたかった、という著者のあとがきもよくわかった。
 終戦直後の日本の貧しさ、たくましさがしみじみと感じられた。警察の捜査も大変そう。移動だけでも今とは比較にならない過酷さ。登場する刑事たちにご苦労様と言いたい。

飢餓海峡(上) (新潮文庫)

飢餓海峡(上) (新潮文庫)

 ↑ アマゾンのレビューを見て確かに!と思った。回収されていない伏線あります! 気になる!!
飢餓海峡(下) (新潮文庫)

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 ↓ 映画も見てみたい。監督・内田吐夢、主演・三國連太郎
飢餓海峡 [DVD]

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