好きなものしか食べない。

 娘がごはんをちゃんと食べないことがあって、料理をする気が萎える。好きそうなものを考えて出しても、顔を背けて食べないことも多々ある。おやつや冷凍食品の海老シュウマイだったらいくらでも食べるくせに。
 宮藤官九郎の「俺だって子供だ!」(文春文庫)に出てきたかんぱちゃんの様子と全く同じである。

 好き嫌いが多いというか、以前の「何でも良く食べる」状態から「好きなものだけたくさん食べる」に変わってきました。
 かんぱも3年近く生きて来て、だいたい自分の好みを自覚したのでしょう。新しいメニューに興味を示さなくなった。とりあえず口に入れてみる、という冒険心がなくなってしまった。たまにチャレンジしても「うーん……だみだ」と呟いて出してしまうんです。 (415ページ)

 これはもうすぐ3歳になるころの話である。娘はまだ1歳8ヶ月なのに…。すげー保守的。私がほとんど好き嫌いがない人間なだけに、腹立たしくてたまらんのである。