2011-03-02 「禁色」読了。 本 三島由紀夫著「禁色」(新潮文庫)読了。573ページ、長かった…。ぐったりしたものの、それほどの感慨が残らない。同じ長編なら、「鏡子の家」の方がずっといい。 著者がいかに老醜というものを憎んでいたかがよくわかった。檜俊輔のような晩年を送ることは耐えがたかったのだろう。同時に、日本語の究極の使い手であることを改めて実感した。こんな作家はもう登場しないだろう。禁色 (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1964/05/04メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 33回この商品を含むブログ (60件) を見る