手が出る仕組み。

 今日の朝日の書評、筒井康隆×丸谷才一×大江健三郎の鼎談が楽しかった。最後の丸谷の言葉がいい。

 本というのは、おのずから他の本を読ませる力があるものなんです。ある本が孤立してあるのではなく、本の世界の中にあるのだから、感動すればごく自然に、他の本に手が出る仕組みになっているんだ。

 同感。そういう経験は大いにある。いい本はいい本を呼ぶのだ。
 来週から、読書面の編集長が佐久間文子から鈴木京一に代わるらしい。紙面がどう変わるのか楽しみだな。