今年のマイ・ベスト本。

 朝日新聞書評委員のお薦めの3冊を読むと、文芸作品では安部和重著「ピストルズ」、星野智幸著「俺俺」、中島京子著「小さいおうち」を2人が挙げている。ほか1人が挙げているのは、小川洋子著「原稿零枚日記」、桐野夏生著「ナニカアル」、朝吹真理子著「流跡」など。
 このうち「ピストルズ」、「俺俺」、「原稿零枚日記」の3冊を私は読んだ。今まで新刊を買ってしかもすぐに読むという習慣がなかったので、こういう経験は珍しい。


 ちなみに、私が今年読了したのは全部で39冊。ベスト5を決めておこう。
  1位 中森明夫著「アナーキー・イン・ザ・JP」(新潮社)
  2位 高橋源一郎著「『悪』と戦う」(河出書房新社
  3位 柳美里著「ファミリー・シークレット」(講談社
  4位 阿部和重著「ミステリアスセッティング」(講談社文庫)
  5位 角田光代著「対岸の彼女」(文春文庫)
 1〜3位は今年の新刊本。どれもあまり書評で取り上げられていないのが意外。ほかに川本三郎の「マイ・バック・ページ」、オースターの「ムーン・パレス」、金原ひとみの「憂鬱たち」も印象深い。今年は初めて読む作家にたくさん挑戦できたし、なかなか充実した読書だったと思う。
 そういえば年始に1ヶ月5冊読むという目標を立てたが、それは全く達成できなかった。娘も手がかからなくなってきたし、来年は最低50冊は読もう。