今日の書評。

　今日の朝日新聞の書評は読み応えがあった。斎藤環が取り上げている佐々木中の「切りとれ、あの祈る手を」（河出書房新社）がよく売れているらしい。まあ、私には無理そうだな。斎藤環はわりと書評が上手いと思う。それに比べると中島岳志は文体が感じられない。「名著だ」とか「傑作だ」とか思想研究者の文章とは思えない。敷居が高くない分書評としては反響があるかもしれないが、ちょっと芸がなさすぎる。
　石川直樹が書評している、かとうちあき著「野宿入門」（草思社）が気になる。草思社は頑張っているようなのでよかったなと思う。
　北尾トロが雑誌をやっているとは知らなかった。「レポ」（http://www.repo-zine.com/）、面白そうだな。本屋には売っていないのかな。