「せどり男爵数奇譚」読了。

 梶山季之著「せどり男爵数奇譚」(ちくま文庫)読了。タイトルと「せどり男爵」こと笠井菊哉氏の設定は大変魅力的だが、内容はちょっと物足りない感じ。ミステリー的な要素がもう少し強くてもいいかなあ。蔵の中の洋書を外国人の夫人に売る第4話は面白かった。最後の人の皮で装丁する話はなくていい。後味を悪くしただけ。

せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)

せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)