「俺俺」読了。

 星野智幸著「俺俺」(新潮社)読了。純度の高い純文学だとは思うけれど、それほど揺さぶられる部分がなかった。この本はいわゆるジャケ買いなのだが、結局表紙の石田徹也の「燃料補給のような食事」が一番素晴らしいと思った。俺俺詐欺から膨らませるというアイデアはいい。そのうち誰かもっといい作品を書きそう。
 著者は早稲田出身なのに、なぜ日吉が主な舞台なのかな。駅ビルの天一書房とか駅前のマックとか懐かしかった。登場人物に「小西八十吉(こにしやそきち)」という名前が出てきて笑ってしまった。小錦じゃん!

俺俺

俺俺