道東旅行。
24〜26日の3日間、道東を電車で旅行してきた。
◆8月24日(火)
7時3分発の特急「スーパーおおぞら」に乗るため5時に起床する。6時20分ごろ出発。夜の間激しく降り続いていた雨は小康状態になっていた。地下鉄に乗ってJR札幌駅へ。改札へ向かうと、なんと大雨で「スーパーおおぞら」が運休という表示がされている。ショックのあまり呆然とするが、いったん帰宅する。出鼻をくじかれる、とはまさにこのことだ。
家に戻って仮眠。11時51分発の特急に乗るため、改めて家を出る。順調に運行されたのでほっとする。16時過ぎ、釧路に到着。駅前のホテルにチェックインして荷物を置き、近くの和商市場へ行く。自由に選んだ魚介類をごはんに乗せて作る「勝手丼」を食べる。私が選んだのは、うに、いくら、いか、サンマ、ときしらず(秋鮭)、ぶどうえび、ホッケ。選ぶのが楽しかった。
釧路のシンボル的なスポット・幣舞橋(ぬさまいばし)へ。海風が涼しい。ちょうど夕暮れ時だったので海と空がきれいだった。ホテルに戻る途中、北大通沿いに雰囲気のいい古本屋を見つけたので入る。「豊文堂書店」という店。地方都市にあるとは思えない幅広い品揃えと、安い価格設定で素晴らしい店だった。思わず2冊購入。
■檀一雄著「青春放浪」(ちくま文庫)…420円。安い。
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◆8月25日(水)
6時半起床。7時半、「ゲゲゲの女房」を見てからホテルを出る。朝食に和商市場前の丹頂市場内にあるラーメン店「魚一」で、魚醤ラーメンを食べる。あっさりしていてまた食べたくなる味だった。ホテルに戻って食堂でさらに朝食。焼きたてパンが食べ放題で、いくつか隠し持ち帰る。
9時5分発、釧網本線・網走行きの「快速しれとこ」に乗る。9時25分、釧路湿原駅で下車し、徒歩圏内の細岡展望台に行く。天気がいいので、釧路川の蛇行する様子や雌阿寒岳・雄阿寒岳の勇壮な景色を楽しむことができた。
11時20分、「くしろ湿原ノロッコ2号」に乗車。観光客で賑わう名物観光列車だ。釧路川のすぐ近くをのんびりと走ってくれるので気持ちがいい。11時40分、塘路駅着。12時6分発の川湯温泉行きに乗り継ぐ。13時8分、川湯温泉駅着。次の電車まで2時間以上あるので、駅内にある洋食レストラン「オーチャードグラス」でゆっくりと昼食。私はビーフシチュー、夫はハンバーグ。残った時間は周辺をぶらぶらしたり、駅横の足湯に浸かったりして過ごした。
15時40分、網走行きに乗る。斜里岳、知床半島、オホーツク海など見どころ満載の車窓を楽しみながら鈍行列車の旅を味わう。17時14分、網走着。ホテルに荷物を置いて、夕食は駅前のそば屋でえび天そば。
◆8月26日(木)
7時起床、7時45分「ゲゲゲの女房」。8時からホテルの食堂で朝食。9時に出発、網走駅前からバスに乗って「博物館網走監獄」へ行く。大人1050円だが割引クーポンで940円、0歳児は無料。入口でベビーカーを貸してもらえたので娘を乗せる。10時から無料のガイドツアーに参加。おばちゃんの話を聞きながら広い施設内を巡る。リニューアルしたばかりの「監獄歴史館」は見ごたえがあった。
昼食は刑務所の食事を再現した監獄ランチ、700円。メニューは麦飯、ホッケの干物、味噌汁、ふきの煮物、山芋の千切り。ヘルシーで美味しかった。売店で娘のTシャツやタオルなどおみやげを買って、バスで網走駅に戻る。
13時29分発の特急「オホーツク6号」に乗る。北見、遠軽、旭川、岩見沢などに停車し、札幌着は18時45分。娘を連れて本格的に電車旅をするのは初めてだったけれど、思ったほど苦労はしなかった。北海道旅行もこれでおしまい。道東にちゃんと行けてよかった。
ちなみに、今回の旅で大活躍したのが本久公洋著「北海道鉄道駅大図鑑」(北海道新聞社)。道内のすべての駅舎が写真入りで紹介されている。著者が実際に訪れて書いているので、内容がきめ細かくて個性的で読みものとして非常に面白い。この本のおかげで長い乗車時間も退屈しなかった。
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