「日記リレー」読了。

 昨日に引き続き、「新潮」の日記リレーを読む。止まらなくなって、一気に最後まで読んでしまった。最後から2番目の田中慎弥という人だけ知らないな。あ、高井有一芥川賞作家ということしか知らない。「内向の世代」の人なのか。
 精神科医加賀乙彦と、実業家でもある辻井喬以外はみな、作家業にとり憑かれて病んでいる。辻原登堀江敏幸松浦寿輝あたりは教授職もあるから忙しそう。中村文則青山七恵は読んだことないけど意外と面白かった。川上弘美がストーカー被害に合っていたり、柳美里の子どもがADHDだったり、奥泉光がダイエットに奮闘していたりと、私生活も垣間見えて読み応えがあった。
 北朝鮮のミサイル発射とか、新型インフルエンザの大流行とか、政権交代とか、世の中の出来事を作家の視点を通して思い出すことができるのも楽しい。気合の入ったいい企画だった。